はじめに
以前、友人と話していたときに「職場での雑談の量と仕事の効率って比例してると思う」という話になりました。
確かに振り返ってみると、雑談が活発な職場のほうが雰囲気もよく、仕事もスムーズに進む印象があります。
では、雑談は単なる“おしゃべり”ではなく、仕事にどんな意味を持つのでしょうか。
雑談は必要なのか
そもそも、仕事を進める上で雑談は必要なのか。
「業務に直接関係ないから不要」と考える人もいるかもしれません。
ただ、私自身は「あったほうがいい」と感じています。
人間は完全に論理だけで動けるわけではなく、感情の影響を強く受けます。
「この人のために頑張ろう」と思ったり、「この人の意見は大事にしたい」と思ったりするのは、日頃の信頼関係やちょっとした会話の積み重ねから生まれるもの。
つまり、雑談は“仕事をスムーズに進める土台”のような役割を持っているのだと思います。
報告・連絡のしやすさ
仕事をしていると、
「これって報告したほうがいいのかな?」
「この情報、共有しておいたほうがいいかな?」
と迷うシーンがあります。
そんなとき、普段から雑談している人には圧倒的に声をかけやすい。
一方で、あまり話したことのない人に報告や相談をするのは、ちょっと気が重くなりますよね。
雑談の有無が、報連相のしやすさに直結していると感じます。
不安や不満は人間関係から生まれる
私自身、転職を経験していて、辞めた理由はいくつもありましたが、大きかったのは「職場の雰囲気が良くなかった」という点です。
誰かに話しかけたりできる空気がなく、ちょっとした出来事を共有できる人もいない。
そんな環境だと、一緒に働いているのに不思議と孤独を感じてしまいます。
実際、多くの方が転職理由として「人間関係の不和」を挙げるのも納得です。
結局、人が働き続けられるかどうかは、仕事内容よりも「職場の人間関係」に左右される部分が大きいのだと思います。
業務に集中できる
人間関係がギスギスしていると、仕事中も余計なことを考えてしまいます。
「あの人にどう思われてるんだろう」
「報告したら嫌な顔されるかな」
そんな雑念があるだけで、目の前の業務に集中できません。
逆に、ちょっとした雑談があって安心感があると、人間関係に気を取られずに業務そのものに集中できます。
つまり雑談は“気持ちよく働くための環境づくり”につながる、大事な要素だと思います。
まとめ
雑談は仕事に直接関係ないように見えて、実は大きな意味を持っています。
信頼関係を築き、報告や相談をしやすくし、人間関係の不安を和らげ、結果として業務に集中できる。
つまり「雑談の量」と「仕事の効率」は決して無関係ではないのです。
職場の雑談は“無駄話”ではなく、“仕事を支える大切な会話”。
そう考えると、今日の「ちょっとした雑談」も、明日のチームの働きやすさにつながっているのかもしれません。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉