はじめに
人と初めて会ったとき、私たちは無意識のうちに「この人は信頼できそう」「ちょっと苦手かも」と判断してしまいます。
これは“第一印象”の力であり、人間関係のスタート地点を大きく左右します。
しかし、この第一印象は本当に正しいのでしょうか?今日はその点を考えてみたいと思います。
第一印象の正しさ
心理学には「メラビアンの法則」という有名な考え方があります。
人の印象は「言葉の内容」よりも、「声のトーン」や「見た目・表情」に強く影響される、というものです。
つまり、初対面の数秒で抱く印象は、実際の中身よりも外側の要素に大きく依存しているわけです。
そう考えると、第一印象は「正しい部分」もあるけれど、必ずしも「本質」ではない、ということになります。
第一印象と実際のギャップ
私自身、第一印象で「この人は少し冷たそうだな」と思った人が、実際に関わってみるととても親切で温かい人だった、という経験があります。
逆に、最初はすごく感じが良く見えても、時間が経つにつれて「意外と合わないかも…」と思ったケースもあります。
こうした体験を重ねると、第一印象は参考程度であって、決して絶対ではないと痛感します。
第一印象を活かす
とはいえ、第一印象を軽視するのも現実的ではありません。
特に仕事や面接など、限られた時間で評価が下される場面では、第一印象がほぼすべてになることもあります。
だからこそ、私自身も初対面のときは「清潔感」「笑顔」「相手の話をしっかり聞く姿勢」を意識するようにしています。
自分の印象を相手にどう伝えるかは、一種のコミュニケーションスキルと言えるのではないでしょうか。
まとめ
第一印象は、人間関係の入り口を決める大きな要素です。
しかし、それが「その人のすべて」を表しているわけではありません。
大切なのは、第一印象を一つのヒントとして受け止めつつ、その後の関わりの中で「本当の相手」を見極めていくこと。
そして、自分自身も「どう見られているか」を意識しながら、より良い第一歩を踏み出せるよう工夫していきたいと思います。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉