── 仕事と人間関係のあいだで
仕事をしていると、
「普通でいること」が求められる場面は多いと感じます。
空気を読む。
求められている役割を察する。
余計なことは言わない。
波風を立てない。
社会人として正しい振る舞いですし、
実際、それができる人ほど信頼されやすい。
ただ、その“普通”は、
思っている以上に自分を消耗させる行為でもあります。
会議で、本当は違う意見があっても、
「この場では言わないほうが無難かな」と飲み込む。
周囲のテンションに合わせて、
自分の温度を少し下げたり、上げたりする。
人間関係を円滑にするために、
無意識のうちに自分を調整し続ける。
こうした積み重ねは、
確かに仕事をスムーズにしますが、
同時に「自分は何を考えていたんだっけ」と、
感覚を鈍らせていきます。
特に、真面目な人ほど、
「普通でいよう」と努力しがちです。
評価されたい。
迷惑をかけたくない。
ちゃんとした社会人でいたい。
その気持ちはとても健全です。
でも、ずっと“普通側”に自分を寄せ続けると、
いつか疲れてしまいます。
仕事において、
すべてを好き勝手にやることはできません。
ただ一方で、
自分なりの違和感や視点を持っていない人は、
仕事の中で価値を出しにくくなるのも事実です。
普通であることと、
自分らしさを保つこと。
このバランスをどう取るかは、
働く上でずっと向き合うテーマなのかもしれません。
大切なのは、
「常に普通でいなければならない」と思い込まないこと。
場によっては普通に振る舞い、
場によっては少しズレていてもいい。
全部の人に理解されなくてもいい。
仕事でも人間関係でも、
自分の輪郭を少しだけ残しておくことが、
長く働くためのコツなのかもしれません。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉