──小さな一歩が、あなたを変える
はじめに
新しいことに挑戦するのって、ちょっと怖い。
ワクワクしているはずなのに、どうしても足がすくんでしまう。
それは、あなたが「慎重な人だから」ではありません。
私たち人間の脳が、そうやってできているだけなんです。
人は、マイナスを強く感じるようにできている
たとえば、こんなゲームがあったとします。
「じゃんけんで勝ったら10万円。負けたら5万円を失う。」
冷静に考えれば、やったほうが得になる確率が高いのに、
多くの人がこのゲームに挑戦しません。
なぜなら、人間は「得をすること」よりも「損をすること」を強く恐れるから。
これは心理学で「損失回避性」と呼ばれる性質です。
この性質は、日々の選択にも知らないうちに影響しています。
日常のシーンにもひそむ「変化回避」
たとえば──
ランチで、いつもの定食を選ぶか、新しいメニューを試すか。
旅先で、いつもの観光地に行くか、初めての場所に踏み出すか。
私たちは、つい「慣れたもの」に手を伸ばしてしまいます。
それは、「いつも通りのほうが安心」と脳が判断するからです。
この状態は、体温や心拍数を一定に保とうとする「ホメオスタシス(恒常性)」と似ています。
脳もまた、「いつも通り」を保ちたがるんですね。
「怖い」は、あなたが間違っている証拠じゃない
でも、このメカニズムを知っていると、少し冷静になれます。
「今、私が挑戦を怖いと感じているのは、ホメオスタシスのせいなんだ。」
そう理解できれば、自分を責めなくてすみます。
「どうして私は一歩が踏み出せないんだろう…」と悩む必要もありません。
それは、あなたが変わろうとしている証拠だから。
小さな挑戦から始めよう
挑戦って、なにも大きなことである必要はありません。
新しい服を着てみる。
これまで話したことのない人に話しかけてみる。
仕事でやってみたかった案を、思い切って提案してみる。
そんな小さな一歩の積み重ねが、
いつか大きな「変化の扉」を開けてくれるようになります。
「今」に戻れなくても、大丈夫
挑戦することの怖さは、「戻れないかもしれない」という不安にもあります。
でも──
挑戦した先には、今より少しだけ頼もしい自分が待っているかもしれない。
戻れないくらいに変わってしまうなら、それもきっと素敵なことです。
だって、変わっていくのが「生きる」ということだから。
今日が一番、若い日だから
思い立ったその日が、一番若い日。
「やってみたい」と思った気持ちは、あなたの未来からのメッセージかもしれません。
だから、もし今、少しでも心が動いたなら──
ぜひ、その気持ちを、形にしてみてください。
どんなに小さくても、一歩を踏み出す勇気を忘れずに。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉