“好かれる人”は何をしている?──“感じのいい人”になるための5つの工夫

“好かれる人”は何をしている?──“感じのいい人”になるための5つの工夫

 

──無理せず、心地よく、人とつながるために。

 

はじめに

 

誰かと心を通わせたい。

そう思う瞬間は、ふとした日常のなかにあります。

ランチの時間、休憩室でのすれ違い、仕事終わりの帰り道。

「もう少しだけ、近づけたらいいのに」と思うのに、なかなかうまく距離が詰められなかったり。

逆に、頑張りすぎて空回りしてしまったり。


筆者自身、学生時代は相手の感情を考えて会話することができず、
周りからどんどん人が離れていきました。

そこで、いろいろな本を読んで、日々の会話の中で意識して行動に移していきました。

今は、昔より人と関わるのが得意になった気がします。

 

「人に好かれること」は、必ずしも“人気者になること”ではありません。

無理に明るく振る舞う必要も、大勢に気に入られる必要もない。

大切なのは、“自分らしさ”を損なわずに、人との心地よい関係を育てていくこと。


今回は、人とのつながりをやわらかく深めていくための、5つのヒントをご紹介します。

 

 

 

1. 自分から話しかける

 

── 小さな一言が、人との距離を動かしていく


あなたは、自分から誰かに話しかけることを、どれくらい意識していますか?

「話しかけてくれたら、うれしいのに」と思いながら、じっと待ってしまってはいませんか?


でも、待っているだけでは、関係は動きません。

人は、意外と“話しかけてもらえるのを待っている”ものです。

そして、こちらが受け身の姿勢でいると、知らず知らずのうちに「近寄りがたい印象」を持たれてしまうこともあります。


たった一言でも、自分から話しかけてみましょう。

「お疲れさまです」「その洋服、素敵ですね」── そんな何気ないひとことで、人との距離はふっと縮まります。

笑顔で声をかければ、きっと相手も笑顔になります。

もし、会話がすぐに終わってしまったとしても大丈夫。

「話しかけてくれた」という記憶は、静かに相手の心に残ります。

 

 

 

2. 「8聞いて、2話す」のバランス

 

── 聞くことは、相手への贈りもの


「聞き上手は、好かれ上手」。

よく耳にする言葉ですが、それを実践するのは意外と難しいものです。


話していると、つい自分の話に熱が入ってしまったり、沈黙が不安で言葉を重ねてしまったり。

でも、ほんとうに心に残る会話というのは、「たくさん話した会話」ではなく、「ちゃんと聞いてもらえた会話」だったりします。


目安として、会話のバランスは「8:2」で意識してみましょう。

8割は相手の話を聞き、2割だけ自分が話す。

この意識があると、たとえ少し話しすぎてしまったとしても、自然と相手の話す量が多くなる心地よいバランスに近づきます。


もちろん、相手も同じように控えめなタイプの場合、会話が途切れてしまうこともあります。

そんなときは、無理に静寂を埋めようとせず、「この人とは、静かさも心地よい」と感じられる関係を育ててもいいかもしれません。

でも、もしそれが不安なときは、自分のエピソードを少し多めに話してみましょう。

相手がリラックスしていれば、自然とまた、言葉が生まれていきます。

 

 

 

 

3. 話を最後まで、丁寧に聞く

 

── 返事よりも、“聞いている姿勢”が伝えるもの


相手の話を、途中でさえぎってしまった経験はありませんか?

話の展開が読めてしまったり、言いたいことが浮かんでくると、つい口を挟みたくなってしまう。

でも、その瞬間、相手は「ちゃんと聞いてくれていない」と感じてしまうことがあります。


“話を最後まで聞く”という行為には、言葉を超えたやさしさが宿ります。

たとえ、うなずくだけでも、静かに耳を傾ける姿勢だけでも、相手にはしっかり伝わるのです。


大切なのは、「どう返すか」よりも、「どれだけ受け取ろうとしているか」。

言葉の意味だけでなく、相手の表情、声のトーン、言葉に込められた感情まで、そっと受け取ってあげましょう。


そうすれば、あなたの言葉にも、自然と深みが生まれます。

表面的なやりとりではなく、気持ちの奥でつながるような関係が、少しずつ築かれていきます。

 

 

 

4. 否定しない、を習慣にする

 

── 正しさよりも、あたたかさを選ぶ


会話のなかで、つい「それは違うと思う」と言いたくなる瞬間。

正直な気持ちを伝えるのは悪いことではありませんが、日常の会話の目的は、「正しさを競うこと」ではありません。


たいていの人は、アドバイスよりも、共感を求めています。

「それ、わかるなあ」「大変だったね」「私も、似たことあるかも」──

そんな共感のひとことが、何より相手の心をほぐしてくれるのです。


もちろん、どうしても自分の考えを伝えたいときはあるでしょう。

そんなときは、まず「わかるよ」「その気持ち、理解できる」と受けとめたあとに、「ちなみに、私はこう思ったよ」と添えると、柔らかく伝わります。


自分の正しさよりも、相手の気持ちを優先する。

それは、少し勇気のいる選択かもしれませんが、人に好かれる人の多くが自然とやっていることでもあります。

 

 

 

5. 自己開示を、少しだけ

 

── 心を見せれば、心が返ってくる


相手の話に耳を傾け、共感を重ねていくうちに、ふと「私は何も話していないな」と気づくことがあります。

相手のことはよくわかってきたのに、自分のことは伝えられていない。

そのバランスは、時に「心の距離」として、感じ取られてしまうこともあります。


人は、相手の人となりを少しでも知ることで、安心したり、信頼が生まれたりします。

だからこそ、適度な“自己開示”はとても大切です。


たとえば、「私は最近、○○にハマっていて…あなたは?」と、軽く自分の話題を差し出してみる。

または、相手に聞かれたときに、さらっと自分のことを話し、「○○さんはどう?」と自然に返す。

このような「ひと呼吸分の心の開示」があると、会話はグッと深まります。


大切なのは、「語りすぎないこと」と「問いかけを添えること」。

開かれた心に、相手も安心して、自分を見せてくれるようになります。

 

 

 

 

まとめ

 

── 心のあたたかさは、言葉の端々に宿る


人に好かれたいと思ったとき、がんばりすぎたり、自分を大きく見せようとしてしまうことがあります。

でも、本当に人の心を動かすのは、自然体のあなた自身です。


小さな言葉を交わすこと。

静かに耳を傾けること。

やわらかく共感すること。

少しだけ、心を見せること。


そんな一つひとつが、あなたと誰かの間に、あたたかな信頼の橋をかけていくのだと思います。

無理をせず、あなたらしいやり方で、人とのつながりを育んでいきましょう。

 

 

 

 

 

それではまた明日──

 

SOWN 代表

片倉

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