はじめに
学生のころは自然と友達ができたのに、大人になってから「新しい友達ってなかなかできないな」と感じたことはありませんか?
職場での知り合いや趣味仲間はできても、気の合う“友人”にまで発展することは少ない。今回はその理由について考えてみます。
・ 環境の変化が少なくなる
学生時代は、クラス替えや部活動、アルバイトなど環境がどんどん変わり、新しい出会いが自然と訪れました。
しかし社会人になると、所属するコミュニティが「職場」や「家庭」といった限られたものに固定され、出会いの数が減ります。
そのため、自然に友達が増える機会が少なくなるのです。
・ 趣味や価値観の多様化
大人になるにつれて、それぞれの趣味や価値観が固まってきます。
学生のころは「同じ授業を受けている」「同じテストを受ける」などの共通項が多かったですが、大人になると生活スタイルも価値観もバラバラ。
その分、「気が合う人」を見つけにくくなります。
・ 警戒心や距離感
年齢を重ねるにつれて、人付き合いに慎重になります。
学生のころのように「ノリ」で仲良くなるのは難しく、「深く関わっても大丈夫かな?」と無意識に考えてしまうからです。
過去の経験から人間関係のトラブルを避けようとする心理が働き、自然と距離を取ってしまうのです。
・ 友達に求める基準が上がる
学生のころは「一緒に遊んで楽しい」だけで友達になれましたが、大人になると「考え方が合うか」「人生観が近いか」といった基準が上がります。
その分、本当に心地よい友達には出会いにくくなるのです。
・筆者の体験談
一方で、私自身は「仕事の同僚は友達になりやすい」と感じています。
そもそも共通の目的や価値観のもとで働いているため自然と話も合いますし、毎日のように顔を合わせることで 単純接触効果(会う頻度が多いほど親近感が湧く心理効果) が働きます。
私の場合、いまだに以前の会社の友人と会いますし、今の会社でもよく飲みに行きます。
「友達」という言葉でくくると少し違うかもしれませんが、確かに「仲間」と呼べる存在は社会人になってからも作れている気がします。
・どうすれば新しい友達ができるのか
大人になってから新しい友達を作るには、自分から環境を広げることが必要です。
・趣味や学びのコミュニティに参加する
・イベントやボランティアに関わる
・既存の知り合いを通じて人間関係を広げる
こういった場では「共通の目的」があるので、自然と関係が深まりやすくなります。
まとめ
大人になると新しい友達ができにくいのは、環境の変化が少ないこと、価値観の多様化、警戒心や基準の高さが理由です。
ただし、仕事の仲間や共通の趣味を持つ人とは、学生時代とは違った「仲間意識のある友情」を築くことができます。
大切なのは、待つのではなく、自分から小さな一歩を踏み出してみることなのかもしれません。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉