・はじめに
お金、やりたいこと、自分の適性。
社会に出るタイミングや、転職・副業を考えるとき──多くの人が迷うのが、「最初に何を優先すべきか」という問題ではないでしょうか。
やりたいことを重視するべき?
自分に向いている仕事を探すべき?
それとも、やっぱりお金?
今回は、「先に何を取りに行くか」というテーマで、キャリアの選択をSOWNらしいやさしい視点で見つめてみます。
・やりたいことがある人は、ほんの一握り
まず正直に言うと、「これが自分のやりたいことだ」と確信を持てている人は、そう多くありません。
たとえば、高校生の段階で将来やりたい仕事を明確に決めて進学先を選べる人は、クラスに1〜2人いるかどうか。
多くの人が、「なんとなく興味がある」「親や先生に言われて」などの理由で進路を選び、
社会に出てからも“やりたいこと”は見つからないまま働いていることがほとんどです。
それは、あなたのやる気や熱意の問題ではなく、「やりたいことは、最初から用意されているものではない」というシンプルな事実なのかもしれません。
・FIREしたい人は、仕事をやりたいとは思っていない
最近よく耳にする「FIRE(経済的自立と早期リタイア)」という生き方。
とても魅力的に聞こえますよね。
けれど、「早くリタイアしたい」という発想の裏側には、「今の仕事は本当はやりたくない」という気持ちが潜んでいることが多いように思います。
つまり、「FIREを目指す」という選択肢は、「やりたい仕事を探す」のとはまた別軸の話です。
そこには、ある意味“やりたいことを持たない前提”があるのかもしれません。
・やりたいことを見つけるのは難しい
「自分は本当は何がしたいんだろう?」
多くの人が、一度はそんな問いにぶつかるのではないでしょうか。
でも実際、やりたいことを最初から明確に持っている人は、ほんのわずか。
それは決して能力や意欲の問題ではなく、やりたいことを見つけるのは、そもそも簡単ではないからです。
むしろ、やりたいことは「見つける」というより、「育っていく」もの。
何かに取り組んでみた時に、「意外と好きかも」と感じたり、
「これ、なんとなく得意だな」と思える瞬間がヒントになります。
焦って答えを出そうとせず、まずは行動してみる。
そのプロセスの中で、“やりたいこと”の輪郭は、少しずつ形になっていきます。
・まずは、仕事で結果を出してみる
では、やりたいことが見つからないうちはどうしたらいいのでしょう?
答えはシンプルです。
とりあえず、目の前の仕事をしっかり頑張ること。
頑張れば、小さな結果がついてきます。
成果が出れば、評価されて、収入が増えます。
そして、評価されることで少しずつ「楽しい」「自分に合っている」と感じられるようになってきます。
つまり──
最初に“頑張って結果を出す”ことで、あとから「お金」も「やりがい」もついてくるということ。
これは多くのビジネスパーソンが実際に体感している、リアルな順番です。
・まとめ
やりたいことがわからないまま社会に出るのは、むしろ自然なことです。
でも、動かなければ何も始まりません。
「先に何を取りに行くか」は、迷ってしまうテーマかもしれませんが、
まずは“仕事を頑張る”という選択は、意外にも一番着実なスタートなのかもしれません。
焦らなくて大丈夫。
動き出せば、道は自然と見えてきます。
SOWNは、あなたのそんな一歩を、静かに応援しています。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉