■ はじめに
みなさんは「仕事」をどんなふうに捉えていますか?
給料をもらって生活費をまかない、休日にやっと遊びに出かけるための“義務”でしょうか?
それとも、毎日の中で自分らしさを発揮できる、やりがいのある“表現”でしょうか?
「仕事=趣味=遊び」という考え方は、一見すると理想論のようにも思えます。
でも実は、そこには“自分の感覚に素直に生きる”ための大事なヒントが詰まっている気がするのです。
■ 1日8時間
多くの人が、平日1日あたり7〜9時間前後を仕事に費やしています。
睡眠や通勤・家事の時間を差し引くと、人生で自由に使える時間のほとんどは仕事と重なっているのが現実です。
つまり、仕事が“しんどいもの”になってしまうと、それは即、人生全体がしんどいものになるということ。
もちろん、仕事は楽しいことばかりではありません。
理不尽さやプレッシャー、時には対人関係のストレスもつきものです。
でも、だからこそ、自分なりに「楽しさ」を見出す工夫が必要だと感じます。
ただの“業務”としてではなく、「自分にとって意味のある時間」として仕事に向き合えたら、少しずつ日常が変わっていきます。
■ つきつめると趣味になる
大人になると、昔のように“ただ遊ぶ”だけでは、心から楽しめなくなることがあります。
たとえば、ゲームや映画、旅行といった娯楽でさえ、どこか物足りなさを感じてしまう。
それは、「消費するだけの時間」に満足できなくなっているからかもしれません。
その一方で、何かを「つくる」「伝える」「届ける」といった、“誰かに影響を与える”行為には、不思議と喜びが生まれます。
この「誰かのために何かをする」という感覚こそが、
趣味と仕事をつなげる鍵であり、遊び心と責任感の両立点なのだと思います。
趣味に没頭するうちに、誰かがそれを必要としてくれた。
そうして自然に“仕事”になっていく。
これは、現代における理想的な働き方の一つではないでしょうか。
■ ストイックではない
筆者の例でいえば、平日は本業であるプロダクトデザインの仕事をし、
夜や週末は、SOWNというジュエリーブランドの活動に打ち込んでいます。
この話をすると、「それだけ働いて疲れないの?」「休みはあるの?」と聞かれることがあります。
たしかに、時間的には忙しいかもしれません。でも、不思議と苦になりません。
それは、どちらの活動にも**「やらされている感じ」がない**からです。
むしろ、やりたくてやっている。
誰かに「ありがとう」と言ってもらえることが嬉しくて、もっと良いものを作りたくなる。
その繰り返しが、モチベーションの循環になっています。
ストイックに見えるかもしれないけれど、実は「遊んでるだけ」と言えるかもしれません。
ただし、それが**“誰かの役に立っている”**という実感があるからこそ、続けられるのだと思います。
■ 「仕事=趣味=遊び」で生きる
現実的に、すべての仕事を“遊び”のように楽しめるとは限りません。
生活のための仕事、割り切ってやる仕事ももちろん存在します。
でも、もし自分の中に、
「やっていて楽しいこと」「無理せず続けられること」「誰かに喜ばれること」が重なるポイントがあるなら、
それを小さくでも仕事に変えていくことで、人生は大きく変わっていきます。
例えば:
-
SNSで作品を投稿する
-
副業としてスモールビジネスを始める
-
好きな分野で発信してみる
そうした行動の積み重ねが、「仕事=趣味=遊び」へと近づけてくれます。
無理に会社を辞めたり、急に何かを変える必要はありません。
少しずつ、自分の人生に“自分らしさ”を取り戻していくイメージです。
■ まとめ
仕事とは、「お金をもらうための義務」だけではありません。
自分の好きなことや得意なことを通じて、誰かに喜んでもらう手段でもあります。
遊びのように仕事をし、仕事の中に遊び心を持つ。
そんな生き方ができたら、毎日がもう少し軽やかになる気がしませんか?
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉