──「自信がなくなった日」に読む、自分への手紙
はじめに
ふとした瞬間に、自分に自信が持てなくなることってありませんか?
SNSを開けば、キラキラした誰かの毎日。
同年代の人がキャリアで大きな成果を出している。
周りの誰もが順調そうに見える。
そんな時、「自分は何もできていないな」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
でも、そういう気持ちになることって、実はとても自然なこと。
大事なのは、その気持ちに飲まれすぎず、自分の軸に立ち戻ることです。
今日は、そんなときに思い出したい3つの視点をお届けします。
1. 過去の自分を思い出す
今の自分に自信が持てなくなったときは、過去の自分と話してみるのがおすすめです。
たとえば──
人前で話すのが苦手だった自分が、今では仕事の打ち合わせでしっかり発言できるようになっている。
学生の頃は朝寝坊ばかりしていたけど、今は毎日同じ時間に起きて、身支度を整えて出社している。
以前なら諦めていた場面で、今は粘り強く取り組めている。
そんなふうに、一歩一歩、確実に成長してきた自分がいるはずです。
他人と比べると見えなくなってしまうけれど、自分史を見つめ直すと、そこにはたくさんの“できるようになったこと”が積み重なっているのです。
まずはそれを、ちゃんと認めてあげましょう。
2. 狭き門を乗り越えて、ここにいる
就職試験や大学入試、転職活動、昇進試験……。
これまでの人生の中で、私たちはいくつもの“狭き門”を通ってきたはずです。
たとえば、倍率数十倍の大学に合格した。
人気企業の面接を乗り越えて、今の職場にたどり着いた。
希望部署のたった一人の枠を射止めた。
あるいは、内面的なことかもしれません。
不安を抱えながらも、新しい挑戦に踏み出した。
逃げずに、苦手なことと向き合ってきた。
でも、人間って慣れてしまう生き物です。
高い壁を越えて今の場所にたどり着いたはずなのに、
まわりも同じように“できる人”ばかりに見えて、
「自分なんて…」と感じてしまう。
でも、忘れないでください。
あなたは、過去の自分が夢見ていた「今」に、ちゃんと立っているということを。
3. 周りの人を思い出す
自分を信じられなくなったとき、ふと顔を思い浮かべてほしい人がいます。
たとえば、家族。
たとえば、親しい友人。
あるいは、職場の仲間や、何気なく気にかけてくれる人。
その人たちは、あなたが「優秀かどうか」「どれだけ成果を出しているか」なんて、きっと気にしていません。
ただ、あなたが元気で、笑っていてくれることが一番嬉しいのです。
人は、他人の中に映った自分を通して、自己評価をしてしまいがちです。
でも、本当に大切にしてくれている人は、肩書きや実績ではなく、“あなたという存在”そのものを見てくれている。
そんな人たちが近くにいるということが、実はとても大きな自信になるのです。
まとめ──自信は「戻る場所」をつくること
人と比べてしまうのは、きっとそれだけ一生懸命に生きているから。
でも、そのたびに心が削れてしまっては、前に進む力がなくなってしまいます。
だからこそ、自分だけの「戻る場所」を持っていてほしい。
・過去の自分が積み重ねた成長
・これまで乗り越えてきたハードルの数々
・あなたのことを大切に思ってくれている人たち
これらすべてが、**あなたを支える“根っこ”**になります。
どうかその根を、忘れずにいてください。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉