最近、「仕事のモチベーションは正直あまり高くないけれど、いざ業務が始まると普通にやる気は出る」──そんな不思議な状態になることがあります。
好きな仕事をしていても、
新しいプロジェクトにワクワクしていても、
“モチベーションを保ち続ける”というのは、そもそも人間には難しいこと なんだと思います。
モチベーションは“気分”だけど、やる気は“習慣”で出る
モチベーションは、波があります。
休み明けで気分が乗らなかったり、
なんとなく心が疲れていたり。
外部環境にも左右されやすいもの。
一方で、“やる気”は案外別物で、
やるべきことが目の前に現れた瞬間、自然とスイッチが入ったりする。
締め切りのある仕事が降ってくると、
「ああ、やらなきゃな…」と思いながらも、手は動く。
むしろ集中して、流れに乗っていく。
これは、モチベーションではなく、
身体に染みついた“働くリズム”が動き出しているから なのだと思います。
“好きだから続く”のではなく、“続けているから動ける”
よく「好きなことならモチベは続く」と言われるけれど、
実際はそんな単純ではありません。
どんなに好きなデザインであっても、
ずっと高いテンションを保つのは無理。
それでも、締め切りや期待があると、“やる気”は出る。
つまり、
好きかどうかよりも、“やり続けてきた経験”が、やる気を引き出してくれる。
これは、プロとして働くうえでとても大きな力です。
“やる気がある”というのは、十分すぎる資質
モチベーションは気まぐれだけど、
業務が来たときにちゃんと動ける──
それだけで、仕事は回ります。
むしろ、ずっと高モチベを保ちながら働ける人なんて稀で、
ほとんどの人は“やる気が出る瞬間”を頼りに仕事を積み重ねている。
モチベがある日も、ない日も。
波があって当たり前で、
その中でスイッチを入れられる自分がいれば十分。
おわりに
「モチベはないけど、やる気はある」。
この言葉って弱音ではなく、実はとてもリアルな“プロの心の状態”だと思います。
完璧に気分を整えなくても、
ムリにテンションを上げなくても、
手が動くなら、それでいい。
今日も、“やる気になった瞬間”から始めればいいだけです。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉