── それは、相手の人生を想像できる人
大抵の人には、メンツがあります。
プライドと言い換えてもいいし、
「ここだけは大事にしてきたもの」と言ってもいい。
だから、人をいじったり、ディスったりするときに、
その人のメンツを理解していないと、
それはただの悪口になります。
メンツは「弱点」ではなく「積み重ね」
よく勘違いされがちですが、
メンツは「触れてはいけない弱点」ではありません。
むしろ多くの場合、
その人が時間や労力をかけてきた場所です。
たとえば、
・クリエイターに対して、作品そのものをいじる
・主婦に対して、「会社のこと何も知らないでしょ」と言う
こうした言葉は、
冗談のつもりでも、相手の人生を丸ごと否定する形になりがちです。
それは「笑い」ではなく、
努力を無かったことにする行為に近い。
いじっていいのは「本人が軽く扱っている部分」だけ
人をいじること自体が、悪いわけではありません。
むしろ、距離を縮めることもあります。
ただし条件があります。
それは、
相手自身が「どうでもいい」と思っている部分だけをいじること。
・自分でもネタにしていること
・失敗談として笑えること
・もう乗り越えた過去
こうした領域なら、いじりは成立します。
逆に、
相手が真剣に積み上げてきたものを、
軽い言葉で扱った瞬間、空気は一気に冷えます。
メンツを立てられる人は、場を壊さない
メンツを立てられる人は、
その場の「笑い」より、
人の関係性を優先します。
だから、
一瞬ウケるかどうかよりも、
後に残る感情を想像します。
「これ、言われたらどう感じるだろう」
「この人は、何に誇りを持ってきたんだろう」
そこまで考えられる人は、
結果的に、信頼を失いません。
メンツを立てる=気を遣う、ではない
メンツを立てることは、
過剰に気を遣うことでも、
本音を言わないことでもありません。
相手の人生に、最低限の敬意を払うこと。
それだけです。
それができる人は、
長く人に好かれますし、
気づけば「一緒にいたい人」になっています。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉