■ はじめに
みなさんは、「ジャーナリング」って聞いたことありますか?
簡単に言えば、“自分の気持ちをノートに書き出す”という習慣のこと。
一見シンプルですが、じつはこれ、メンタルを整えるための強い味方なんです。
SNSや情報であふれる今の時代。
ふとした瞬間に気持ちがざわついたり、なんとなく落ち込んだり…
そんな“心の微調整”を、自分でできるようになるのが、ジャーナリングの魅力です。
■ Z世代の6割が、ジャーナリングをしている?
ある調査によれば、Z世代(10〜20代)のおよそ6割が、何らかの形で日々の記録や感情の整理を文字で行っているのだとか。
「本当に?」と思う人もいるかもしれませんが、デジタルネイティブである彼らにとって、情報の“受信”に疲れた頭を一度オフにする時間として、ジャーナリングはとても理にかなった習慣です。
スマホではなく紙のノートを開いて、手を動かしながら思考を整える。
それはまるで、デジタルデトックスと自己対話を兼ねたメンタルケア。
忙しい日常の中で、少しだけ立ち止まるための時間かもしれません。
■ 気持ちを書き散らすだけでいい
「難しそう」「きれいにまとめないといけないの?」と思われがちですが、ジャーナリングに正解はありません。
方法はいたって簡単。思いついたことを、自由に、気ままに書き出すだけ。
・今日、嬉しかったこと
・モヤモヤしていること
・今の自分に言ってあげたいこと
・あの人に言いたかったけど言えなかった一言
…など、とにかく**心に引っかかっていることを“外に出す”**のが大切。
誰にも見せる必要はないから、気を遣うこともありません。
■ メンタルを整えるための、小さなアウトプット
自分の感情を紙に書いて見えるようにすることで、心の中が整理され、脳がすっきりします。
これは、感情や思考が頭の中でループし続ける“反芻思考”を断ち切る、効果的な方法です。
とくに、イライラや不安がたまっているときには、誰かにぶつける前にジャーナリングをしてみる。
たった5分でも、自分自身を少しだけ助けてくれます。
■ 寝る前にやるのが、おすすめ
ベッドに入ってから、あれこれ考えて眠れなくなること、ありませんか?
「明日の仕事、ちょっと心配だな」「あのLINE、返信遅かったな…」なんて、つい頭の中で反芻してしまう。
そんな時こそ、寝る前にノートを開いて、気になることをすべて書き出しておく。
書くことで、頭の中がクリアになり、穏やかに眠りに入れる確率がグッと上がります。
■ 人に見せないことを前提に
ジャーナリングは、自分だけの秘密基地のようなもの。
誰かに見せるものではないからこそ、素直な感情、ちょっと格好悪い本音、くだらない妄想もそのまま書ける。
だから、字が汚くてもOK。文法も気にしなくていい。
大事なのは、「そのままの自分」を置いておける場所をつくることなんです。
■ 筆者の場合──ブログが“ジャーナリング”の代わりに
ちなみに私自身も、もともとは紙のノートに気持ちを綴っていました。
でもある時、「これって、誰かと共有しても面白いのでは?」と思うようになり、**このブログが“人に見せるジャーナリング”**のような存在に変わりました。
もちろん、読んでくださる方がいるので、ある程度文章は整えています。
けれど、根本は変わりません。
**「今日の自分の中にある気持ちを、そっとすくいあげて書く」**という行為が、いまも私のメンタルを支えてくれています。
■ まとめ
情報過多で、心が揺れがちな時代。
ジャーナリングは、“自分と静かに話す時間”をつくるための、小さな習慣です。
気持ちを整えたいとき、頭の中をすっきりさせたいとき、
ちょっとだけ立ち止まって、自分の本音を書いてみるのもいいかもしれません。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉