はじめに
女性の多くは、日常的にメイクをします。
それは、もはや「おしゃれ」というよりも「身だしなみ」に近い感覚。
男性である筆者は、数年前にメンズメイクが流行しはじめたタイミングで、その世界に足を踏み入れました。
最初は単なる興味でしたが、やがて気づきました。
メイクは外見を変える道具ではなく、「自分に自信をくれる武器」なのだと。
男性のメイク事情
近年、「メンズメイク」という言葉は珍しくなくなりました。
とはいえ、街を歩く男性の多くはまだノーメイク。
私の身近でも、メイクをしている男性はごくわずかです。
私の場合は、むしろ昔から「女性だけメイクできていいな」と思っていました。
外見を少し整えるだけで、堂々と人前に立てるようになる──そんな魔法のようなことを、男性が使えないのはもったいないと感じていたのです。
なぜメイクをする?
私がメイクを始めた理由は、決してファッション感覚だけではありません。
学生の頃から顔や体型にコンプレックスを抱え、外見をからかわれることもしばしばありました。
特に気になっていたのは眉毛。
いわゆる「ハの字眉」で、いつも困っているような顔に見えるのが嫌で仕方なかった。
高校生の頃には、女子ですらあまりメイクをしていない環境で、こっそり眉ペンを使っていました。
今思えば、当時すでに「メンズメイクの先駆け」をやっていたのかもしれません。
メイクが自信をくれた
私は背が高く、細身で、人混みでも目立つタイプでした。
でも、目立つのに「顔が残念」と言われることが多かった。
そんな中でメイクを始めると、気になっていた部分を自然にカバーできるようになりました。
眉毛、肌のトーン、目の印象──ちょっと手を加えるだけで、鏡に映る自分が「悪くない」と思えるようになったのです。
毎日続けていると、技術も上がります。
そして何より、昔は嫌いだった自分の顔を、だんだん好きになっていきました。
自分の見た目を好きでいるということ
外見を磨く理由は、人から褒められるためだけではありません。
むしろ、もっと根本的な理由は「自分が自分を好きでいられるか」です。
メイクは、そのための強力なツール。
髪型、服装、体型の管理と同じく、外見を整えることは「自己肯定感を支える柱」のひとつです。
そして、コンプレックスはメイクによって「個性」に変わる瞬間があります。
まとめ
メイクはただの化粧品ではなく、自分を守る盾であり、自信を持って前に進むための武器です。
性別に関係なく、この武器を持つことで、自分の人生のステージは確実に変わります。
「自分の顔が嫌い」から、「この顔、悪くないかも」へ。
その小さな変化が、心を大きく変えるのです。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉