ひとつのことを続けた経験

ひとつのことを続けた経験

 

── 「続けたこと」より、続ける中で得たもの

「学生時代に、

ひとつのことを続けた経験は大事だ」

という話を、

たまに聞きます。

部活動でもいい。

習い事でもいい。

スポーツでもいい。

何かひとつのことを、

長く続けた経験。

果たして、

本当に大事なのでしょうか。

 

私は、

大事だと思います。

ただ、

「ひとつのことを続けたから偉い」

という意味ではありません。

正確には、

続ける中でしか得られない経験値がある。

ということだと思っています。





 

私の場合は、サッカーだった

 

私自身、

小学校、中学校、高校と、

サッカーを続けていました。

もちろん、

サッカーが楽しい時期もありました。

試合に勝ったり、

上手くプレーできたり。

逆に、

全然うまくいかない時期もありました。

練習に行きたくない日もある。

試合に出られないこともある。

思ったように上達しない。

周りの選手にどんどん追い抜かれる。

「もう辞めたい」

と思うことだってある。

でも、

なんだかんだ続けてきました。

今振り返ると、

この経験は、

かなり大きかったと思います。






続けていると、必ず嫌になる

 

ひとつのことを、

何年も続けていると、

ずっと順調ということはありません。

必ず、

嫌になる時期が来ます。

伸び悩む。

飽きる。

結果が出ない。

人間関係で嫌なことがある。

自分より後から始めた人に、

追い抜かれる。

それでも、

「とりあえず今日も行くか」

と続ける。

すると、

しばらくして、

また少し面白くなる。

上手くなる。

結果が出る。

また楽しくなる。

そしてまた、

嫌になる。

この繰り返しです。






「嫌になった=向いていない」ではない

 

今思うと、

これを学生時代に経験できたのは、

かなり大きかったと思います。

何かを続けていると、

「もう嫌だ」

と思う瞬間があります。

でも、

そこで辞めずに続けていると、

その感情もずっと続くわけではないことが分かります。

しんどい時期があっても、

また楽しくなる。

伸びない時期があっても、

また伸びる。

だから、

「今つらいから、これは自分に向いていない」

とは、

必ずしも言えない。

これは、

社会人になってからも、

かなり役に立っています。






仕事は、その上位互換かもしれない

 

仕事も、

少し似ています。

仕事をしていれば、

当然嫌なことがあります。

自分の提案が通らない。

上司に怒られる。

プロジェクトがうまくいかない。

忙しすぎる。

人間関係で疲れる。

「もう辞めたい」

と思うこともある。

でも、

仕事は、

基本的には続けなければいけません。

だからこそ、

学生時代に、

「嫌なことがあっても、

とりあえず続けてみる」

という経験をしておくと、

少しだけ耐性がついている気がします。

 

もちろん、

何でも我慢して続ければいい、

という話ではありません。

身体や心を壊してまで、

続ける必要はない。

明らかに自分に合っていないことを、

無理に続ける必要もありません。

辞めることが正解の場合もあります。

ただ、

「ちょっと嫌になった」

「最近うまくいかない」

くらいであれば、

もう少し続けてみる。

その選択肢を持てることは、

大きな強みだと思います。






続けた人にしか見えない景色がある

 

ひとつのことを、

長く続けていると、

最初とは違う景色が見えてきます。

最初はできなかったことが、

いつの間にかできるようになる。

昔は難しかったことが、

当たり前になる。

そして、

自分がどんな時に調子を崩して、

どんな時に伸びるのかも、

なんとなく分かってくる。

これは、

短期間ではなかなか得られません。

だから、

「ひとつのことを続けた経験」が大事なのではなく、

続けたからこそ得られた経験値が大事なのだと思います。

 

 

振り返ってみると、

小学校から高校まで続けたサッカーが、

そのまま今の仕事に役立っているわけではありません。

サッカーの技術が、

デザインの仕事に使えるわけでもない。

でも、

「嫌なことがあっても、

しばらく続けてみる」

「うまくいかない時期もある」

「続けていれば、また面白くなることがある」

という感覚は、

今でも自分の中に残っています。

そう考えると、

学生時代に何かひとつのことを続けた経験は、

意外と大きな財産なのかもしれません。

続けたものが人生を変えるのではなく、
続ける過程で身についたものが、
その後の人生を支えてくれる。

そんな気がしています。

 

 

 

 

 

 

それではまた明日──

 

SOWN 代表

片倉

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