はじめに
仕事や人間関係がスムーズに進んでいる人を見ると、特別な才能があるように思えるかもしれません。
でも、実際に話してみると「え、そんなに特別なことしてないよ」と、さらっと答えることも少なくありません。
よく観察していると、そういう人に共通しているものがあります。それは、“素直さ”です。
ここで言う「素直さ」とは、子どもみたいに従順ということではありません。
柔らかく、受け入れる力。そして、気づきを行動に変える姿勢です。
今日はそんな「素直さ」がもたらす心の習慣について考えてみたいと思います。
1. 素直な人は、“間違い”に強い
人は誰でも間違えます。でも、プライドが邪魔をして、つい言い訳をしたくなったり、他人のせいにしたくなったりしますよね。
ある職場での出来事。同僚がプレゼン資料の誤字を指摘されました。
「すみません、急いでいたもので」と言い訳をした彼に対し、上司は少し苦笑い。
一方、別の社員が同じミスをしたとき、「うわ、ほんとですね。指摘ありがとうございます、今すぐ直します!」と笑顔で返していました。
その場の雰囲気は明るく、ミス以上に“姿勢”が評価されたのです。
素直に「自分の間違い」を認められる人は、信頼を積み重ねていけます。ミスを重ねても、そこから伸びる余白があると、周囲も安心できるのです。
2. 素直な人は、“助言”をギフトとして受け取る
「それ、こうしてみたら?」と言われたとき、あなたはどう反応していますか?
自分の考えを否定されたように感じて、ムッとしてしまうこと、ありますよね。
私も、あります。
けれど、助言は多くの場合、悪意ではなく「良くなるかも」という思いから出てきたもの。
たとえ意見の中身に100%共感できなくても、ヒントの一部が含まれていることも多いのです。
素直な人は、それを“ギフト”として受け取ります。
「ありがとう、ちょっとやってみるね」
そう言える人は、アイデアの源泉が外にも内にもある。
だから、成長のスピードが速い。
3. 素直な人は、“嫉妬”を糧にできる
友人や同僚が成果を出していると、応援したい気持ちと同時に、どこかで自分と比べて落ち込んでしまうこともありますよね。
素直な人は、そんなときに“勝ち負け”ではなく、“刺激”として受け止めます。
「すごいな。あの人のどこが良いのか、ちゃんと見てみよう」
この視点がある人は、自分を責めるのではなく、自分を伸ばす材料に変えていくことができます。
感情を否定せず、そのまま認める。“羨ましい”も、“悔しい”も、自分の感受性の証拠。
素直さは、それを無理に隠さず、行動のエネルギーに変える力でもあるのです。
4. 素直な人は、“自分にも優しい”
人に素直であるということは、実は“自分の本音”にも素直でいられるということです。
たとえば、無理して頑張っているとき。
「しんどいな」「疲れたな」そう感じているのに、周りにいい顔をして、無理にポジティブにふるまってしまう。
素直な人は、そんな自分の本音にもきちんと耳を傾けます。
「今日はちょっと立ち止まろう」
そう判断できる人は、心を消耗しすぎず、長く健やかに進んでいけます。
5. 素直さは、“選びとるもの”
生まれつきの性格ではなく、素直さは「選ぶこと」ができます。
変化を受け入れること、間違いを認めること、人の意見に耳を傾けること──
これらはすべて、自分で“選ぶ”ことで、身についていくスキルです。
完璧でなくていい。
少しずつ、自分の反応や姿勢を見つめながら、素直さという“技術”を磨いていく。
その積み重ねが、自然と心のしなやかさと信頼をつくっていきます。
まとめ
素直であることは、決して弱さではなく、むしろ強さのかたちです。
“自分はまだ知らないことがある”と認められる人ほど、遠くまで進んでいける。
SOWNのジュエリーのように、芯がありながらも柔らかさを持ち合わせる人。
そんな人になっていくために、“素直さ”という習慣を、今日から少し意識してみませんか?
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉