── どちらが優れているかではなく、どちらを使うか
自分のアイデアを提案する。
会議で発言する。
人と話す。
こうした場面では、
瞬発力が求められる瞬間と、
熟考が求められる瞬間があります。
例えば、ラフな雑談では、
間を置かずテンポよく返した方が場は盛り上がります。
一方で、
誰かの真剣な相談に乗っているときは、
多少間が空いたとしても、
言葉を選びながら返した方が、相手に届くことが多い。
多くの人は無意識に使い分けていますが、
実際には、人によって得意なベクトルがあります。
瞬発力タイプ
── 場の温度を上げる人
このタイプは、
雑談や会議の場でも、
思ったことをすぐに言葉にできる人です。
・会話のテンポを作れる
・場の沈黙を恐れない
・アイデアを次々と出せる
そのため、人と打ち解けるのが早く、
会議でも重宝されやすい。
ただし、
このタイプが力を発揮しやすいのは、
「質を1つ出す」よりも「量を出す」場面。
提案の際も、
完璧な1案を持っていくより、
複数案を出しながら方向性を探る方が向いているかもしれません。
熟考タイプ
── 深さで信頼をつくる人
こちらのタイプは、
会話のテンポは速くないけれど、
相手の感情や文脈を読み取った上で発言する人です。
・すぐに言葉が出てこない
・沈黙を必要以上に怖がらない
・考え抜いた言葉を選ぶ
そのため、
誰とでもすぐに仲良くなるタイプではありません。
でも、
真剣な相談や、長い関係性の中では、
「この人の言葉は信用できる」
と思われやすい。
アウトプットにおいても、
アイデアを量産するより、
数を絞った質の高い提案の方が力を発揮します。
どちらか一方ではない
実際には、
100:0でどちらか、という人はほとんどいません。
ほとんどの場合は、
「どちらかというと瞬発力寄り」
「やや熟考寄り」
というグラデーションです。
大切なのは、
自分がどちらのタイプかを優劣で捉えないこと。
そして、
場面ごとにどちらを使うべきかを意識することです。
・雑談では、瞬発力を少し意識してみる
・重要な提案では、熟考に時間をかける
・会議では、瞬発力の人が広げ、熟考タイプが深める
こうした役割分担ができると、
仕事も人間関係も、ぐっとラクになります。
自分を知ると、戦い方が変わる
人との関わり方も、
仕事でのアウトプットも、
「自分はどっち寄りか」を理解しているだけで、
戦略は大きく変わります。
無理に苦手な土俵で戦う必要はありません。
得意な型を知った上で、
必要な場面だけ、もう一方を借りる。
それくらいの距離感が、
一番長く続く気がしています。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉