はじめに
この記事を読んでくださっている方の中には、会社員として日々働いている方も多いのではないでしょうか。
朝出社し、会議に出席し、上司の指示に従って仕事を進める。
特別なことが起こるわけでもなく、淡々と日々が過ぎていく――
そんな毎日に、どこか違和感を覚えたり、「これでいいのか？」と自問する瞬間は誰にでもあると思います。
今回は、「会社員とは何か？」という問いに、あえて率直な視点から向き合ってみたいと思います。
上司が正しいのが“会社”
会社というのは、ピラミッド構造の組織です。
上司は評価をする側であり、意思決定の権限を持っています。
たとえあなたが「これは絶対に良い提案だ」と確信していても、上司が「違う」と言えば、それは“違う”ことになります。
会社とは、立場が強い人の意見が正解になる世界です。
これは感情的な問題ではなく、構造的にそうなっている、というだけの話。
組織で働くとは、「上の意向に従う」ことを前提とした仕組みの中で動く、ということです。
もちろん、その中にも良識あるリーダーや、部下の声を大事にしてくれる上司は存在します。
ですが、本質的には、「上司が言うことが正しい」という前提に立っておく方が、精神衛生上ラクになるのです。
割り切りが大切
「自分の考えを押し通したい」「正論で説き伏せたい」――そう思う気持ちはとてもよく分かります。
しかし、会社という仕組みの中では、それがストレスの原因になることも多々あります。
ある種の“割り切り”が、会社員を長く続けるためには必要です。
**「これは会社の仕事。給料をもらうために動いている」**という視点をもつだけで、気持ちがかなり軽くなります。
自分のやりたいことや、自分なりの正義を持つことは悪くありません。
でもそれを“会社の中で通すこと”に固執しすぎると、苦しくなってしまいます。
たまにジャブを打つ
とはいえ、上司に従っているだけだと「意見のない人」「意欲のない人」と思われがちです。
そんな時は、**“たまにジャブを打つ”**のがおすすめです。
つまり、自分なりに考えた提案を小さく出してみること。
本気で考えた案でも、もし却下されたとしても、「まあ仕方ない」と割り切る。
これは、あなたの価値がないわけではなく、会社という構造上の都合だからです。
むしろ、“提案する姿勢”を見せておくことで、「考えて動ける人」という印象を残すことができます。
やりたいことは、個人でやる
どうしても実現したいこと、自分の信念に基づいた仕事――それは、会社の中ではなく、“自分の名前で”やるべきことです。
副業を始めたり、SNSで発信したり、作品をつくったり。
今は、会社に頼らずとも、個人で動ける手段がたくさんあります。
会社では「割り切って働き」、個人では「やりたいことに全力を注ぐ」――
この二軸で動くと、どちらにも依存しすぎず、バランスのとれた働き方ができます。
まとめ
会社員とは、「上司に従って給料をもらう仕事」です。
この本質を見失わずに、うまく割り切り、たまにジャブを打ち、自分の“本音”は外で実現していく――そんな柔軟さが今の時代には求められているのかもしれません。
あなたの人生の舵は、最終的にあなたが握っています。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉
