最近よく思うのですが、
人と会うときに大切なのは、相手に何かしらの価値(バリュー)を渡せるかどうかだと思います。
もちろん“価値”といっても、堅苦しいビジネス用語の話ではありません。
・相手が少し笑顔になる一言
・役に立つ知識や視点をひとつ渡す
・その人の気持ちが軽くなるような態度や配慮
・「会ってよかった」と思える時間の質
そういう、ほんのささいなものでもいい。
でも、何も持ち帰ってもらえない会い方はしたくない。
そんなふうに思うようになりました。
■ “会う”という行為には、意外と大きなエネルギーが必要
人と会うのって、実はけっこうエネルギーを使います。
時間も、移動も、会話の集中力も。
だからこそ、
「この時間が、相手にとっても意味のあるものになるか?」
これは、自分が会う理由として、とても大事だと思うのです。
こちらが会いたいだけで終わってしまったら、
どこか片側だけに負荷がかかってしまう。
だから私は、
相手にバリューを返せる自信がないときは、自分から積極的には会いに行かない。
そのほうが、お互いにとって誠実だと思うからです。
■ バリューとは「相手を大切にする姿勢」そのもの
とはいえ、難しく考える必要はないはずです。
バリュー=専門的な知識や成果、という話ではなくて、
・相手の話を丁寧に聞く
・その人の良いところを一つ気づいて伝える
・少しだけ視点が広がる言葉を渡す
・相手の興味に寄り添う
こうした行為そのものが、相手にとっての価値になります。
むしろ、立派な情報よりも、
“その場にちゃんと向き合う態度”のほうがよっぽど価値になることが多い。
■ もちろん、何も考えずに会える友人は別格
とはいえ、これはあくまで“目的を持って会う人”に対しての話。
友人には、
何も提供しなくていいし、無理して価値なんて作らなくていい。
一緒にくだらない話をして、笑って、
何も残らない時間こそ、いちばん豊かだったりします。
そういう人に対しては、
“存在そのものがバリュー” だから。
■ 会うからには、少しでも相手を豊かにしたい
人と会う時間って、人生全体で見ても数に限りがあります。
だからこそ、私はこうありたいと思います。
「会った相手が少し元気になる、
少し世界が広がる、
少し明日が楽しみになる。」
そんな小さな価値を渡せる人でありたい。
そして、そういう人との出会いを、大切にしていきたい。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉