人はなぜ“形から入る”のか

人はなぜ“形から入る”のか

 

・はじめに

 

「まずは形から入るタイプですか?中身から入るタイプですか?」

そんな会話をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

私は断然「形から入る派」なのですが、最近改めて「形から入ることの意味」について考えることがありました。

 

 

 

 

 

・形から入る=モチベーションを作る

 

私たちが何かを始めるとき、一番の壁は「続けられるかどうか」です。

形から入ることで、気分が高まり「やる気スイッチ」が押されやすくなります。

新しいシューズを買えば走りに行きたくなるし、おしゃれな文房具を持てば机に向かいたくなる。

つまり、形から入るのは 環境を整えることで習慣化のハードルを下げる行為 なのです。

 

 

 

 

 

・形から入ることは「自信につながる」

 

人は“見た目の影響”を強く受ける生き物です。

例えば、スーツを着ると自然と背筋が伸びたり、スポーツウェアに着替えると運動モードに入ったりします。

心理学的にも「エンクロージド・コグニション(被服認知)」と呼ばれる現象があり、服装や持ち物が私たちの内面や行動に影響を与えることが分かっています。


つまり、形から入ることは単なる“外見の問題”ではなく、内面の自信を引き出すスイッチになるのです。

 

 

 

 

 

・周囲へのサインになる

 

形から入るのは「自分」だけでなく「周囲へのサイン」にもなります。

たとえば、新しいプロジェクトを始めるときにそれに見合ったツールを準備していれば、周囲も「本気なんだな」と感じやすい。

形から入ることは、周囲に対しての自己表現でもあるのです。

 

 

 

 

 

・実体験:成功談

 

私自身もこれを何度も体験しています。

例えば筋トレを始めたとき、まずは形からとジム用のウェアとシューズをそろえました。

当時はまだトレーニングが習慣化していなかったのですが、新しいウェアを着ると「せっかく買ったんだから行こう」と思えて、結果的に続けられるようになったのです。

また、仕事でも良いノートやペンを買ったときは、自然と仕事に前向きに取り組めるようになりました。

 

 

 

 

 

・失敗談:楽器を揃えたけれど…

 

ただし、「形から入ること」にも落とし穴があります。

私自身、昔ギターを始めようと思い立ち、初心者セットでは満足できず、少し良い楽器を揃えたことがありました。

しかし、最初の熱意は長く続かず、気づけば部屋の隅でホコリをかぶる結果に…。

当時は「やっぱり形から入っただけでは続かないんだ」と痛感したこともありました。

ちなみに、数年後なんとか習慣化に成功し、今は弾けるようになりました...

 

 

 

 

 

・まとめ

 

形から入ることは、外見だけでなく内面の自信やモチベーションを高める強力なきっかけになります。

しかし、一方で「道具を揃えたのに続かない」という落とし穴もあります。

だからこそ、最初は軽く試して、続けたい気持ちが確信に変わったときに、形を整えていくのがベスト。


「形から入る」は悪いことではありません。むしろ自分を前に進めてくれる強力な方法です。

ただ、ちょっとした工夫で“失敗しない形の作り方”にできるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

それではまた明日──

 

SOWN 代表

片倉

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