■ 忙しさの裏側
最近、人がいちばん苦手なのは「退屈」なのではないかと思うようになりました。
忙しい日々の中では、
「休みたい」「何もしなくていい時間がほしい」と思う。
でも、いざ連休が続くと、
なぜか調子が狂う。
最初の一日は最高なのに、
三日目あたりから落ち着かなくなる。
時間が余っているはずなのに、どこか不安になる。
■ FIREしても、戻ってくる理由
事業に成功してFIRE(早期リタイア)した人の中にも、
結局また仕事を始める人がいると聞きます。
お金もある。
時間もある。
自由もある。
それでも何かを始めてしまう。
それは、生活費のためというより、
退屈に耐えられないからなのかもしれません。
■ 人は刺激をやめられない
人は、ストレスには文句を言いながらも、
実は刺激を求めています。
問題が起きると悩むのに、
何も起きないと、今度は物足りなくなる。
やることがない状態は、
平和というより、
どこか“空白”に近い。
■ 新しい物語を求めて
自分の人生で、
「これ以上やりたいことがない」と感じたとき、
子どもが欲しくなる人もいます。
もちろん理由は人それぞれですが、
そこにもひとつの側面として、
退屈を避けたい気持ちはあるのかもしれません。
誰かの成長。
誰かの未来。
自分以外の物語。
それは強烈な刺激であり、
終わりのないテーマです。
■ 静かだけれど、強いもの
退屈は、静かですが、強い。
怒りや悲しみよりも目立たないのに、
じわじわと心を削っていきます。
だから人は、
予定を入れ、
目標を作り、
誰かと関わり、
何かに挑戦する。
退屈を埋めるために。
■ ちょうどいい退屈
もしかすると、
幸せの正体は「刺激」ではなく、
ちょうどいい退屈と、ちょうどいい緊張のバランスなのかもしれません。
忙しすぎても苦しい。
何もなさすぎても苦しい。
人はその間を、
行ったり来たりしながら生きている。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉