── 価値観の違いは「年齢」ではなく「時代」から生まれる
会社にいると、
世代間ギャップを感じる瞬間は少なくありません。
ただこれは、
単純に年齢が離れているから、というよりも、
**「社会に出たときの時代性の違い」**によって生まれているものだと思います。
よく言われるのが、
「Z世代は仕事のモチベーションが低い」
「どこか冷めている」という見方。
でも、これを個人の性格の問題として片付けてしまうのは、
少し乱暴かもしれません。
今の40〜50代が新卒で会社に入った頃は、
頑張れば頑張るほど成果が出やすい時代でした。
日本全体の景気が良く、
モノは売れ、
給料やボーナスも右肩上がり。
努力とリターンの関係が、
比較的わかりやすかった。
だからこそ、
仕事に打ち込む意味を信じやすかったのだと思います。
一方で、今の若い世代はどうでしょうか。
どれだけ頑張っても、
成果が必ずしも報われるとは限らない。
昇給も、昇進も、
以前ほど明確な見返りが見えにくい。
しかも、その現実が
インターネットやSNSを通して、
最初から“見えてしまっている”。
この状態で、
「昔と同じ熱量で働け」と言われても、
なかなか難しいのは当然です。
仕事に対して冷めているのではなく、
冷めざるを得ない構造の中にいる
そう考えたほうが、しっくりきます。
働き方についても、
世代間のズレは大きいです。
数年前までは、
残業する人が偉い、
遅くまで会社にいることが評価される。
そんな空気が確かにありました。
ところが今は、
残業は悪、
効率が最優先。
この価値観の変化は、
一気に起こりました。
30代後半以降の世代と、
30代前半より下の世代で、
働き方に対する感覚がズレるのも無理はありません。
どちらが正しい、という話ではなく、
スタート地点がまったく違うのです。
世代間ギャップは、
理解し合えないことが問題なのではなく、
「同じ時代を生きてきた前提」で
相手を見てしまうことが問題なのかもしれません。
相手が育った時代を想像するだけで、
その違いは、少し穏やかなものになる気がします。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉