マス受けする差別化

マス受けする差別化

 

── 「おしゃれ」と「奇抜」のあいだにある、美しいバランス。



「おしゃれ」とは、何を指すのか


みなさんは、“おしゃれ”とは何だと思いますか?

私はこれを、「マス受けする差別化」だと考えています。

つまり、“多くの人に受け入れられる中での、少しの違い”。

これが、最も美しく、最も共感される“個性”のかたちだと思うのです。


多くの人は、「差別化」だけを意識してしまいます。

結果として、奇抜すぎたり、カジュアルになりすぎたり。

一方で、“受け入れられること”を重視しすぎると、

どこか没個性的で印象に残らなくなってしまう。

この2つの間にある、繊細なラインこそが“おしゃれ”なのかもしれません。

 

 

 

 

 

「マス受け」の中にある安心感

 

“マス受け”という言葉を聞くと、

なんとなく“無難”とか“面白くない”というイメージを持つ人もいるかもしれません。

でも、実際には、マスに受け入れられるというのは

多くの人の感覚に共通する「心地よさ」や「調和」があるということ。


色でいえば、ベージュやネイビーのように、

どんな人にも似合いやすい中間色。

その中で、素材やシルエットなど、少しだけ差をつける。

ほんの少しの遊びやニュアンスが、個性として光ります。

 

 

 

 

 

「差別化」だけでは、伝わらない

 

差別化だけを追求すると、伝わらないことが増えます。

ファッションでもアートでも、デザインでも同じです。

あまりに独創的すぎると、「すごいけど、よくわからない」と受け取られてしまう。


本当に優れたデザインとは、

誰もが理解できる形で“新しさ”を感じさせるもの。

つまり、「わかるけど、見たことない」と思わせること。

それが、“マス受けする差別化”の本質です。

 

 

 

 

 

ファッションにも、クリエイションにも通じること


「マス受けする差別化」は、

ファッションに限らず、あらゆる創造活動に共通する考え方です。

新しいジュエリーをデザインする時、

新しい商品を企画する時、

多くの人に届く“違い”をどう作るか。


それは、周りを無視して我を通すことではなく、

“共感の延長線上にある個性”を形にすることです。

 

 

 

 

 

“共感される個性”を目指して

 

結局のところ、“おしゃれ”も“表現”も、他者との関係の中で成立します。

だからこそ、

「誰にも真似できないけど、誰もがいいと思う」

そんなバランスを目指したい。


マスに受け入れられながら、確かに自分らしい。

それこそが、“マス受けする差別化”という、

時代を超えて愛されるスタイルなのだと思います。

 

 

 

 

 

 

それではまた明日──

 

SOWN 代表

片倉

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