ファッションはセンスじゃない──“理論”で整える、装いのバランス

ファッションはセンスじゃない──“理論”で整える、装いのバランス

 

はじめに

 

「おしゃれって、結局センスなんでしょ?」

そう思って、ファッションに苦手意識を持っている方も多いかもしれません。

でも実は、ファッションには“理論”があります。


今回は、ファッションYouTuber・MBさんの提唱する考えをベースに、

“センスに頼らず整える”ためのファッション理論を、SOWNらしい視点でわかりやすくまとめてみました。

 

 

 

 

 

ドレス:カジュアル=7:3が理想?

 

そもそもファッションは、西洋発祥の文化です。

ジャケット、スーツ、ドレスシューズ……どれも欧米の骨格や顔立ちにフィットしたデザイン。


一方で、日本人はどちらかというと童顔で、骨格もコンパクト。

そのため、西洋の人たちと同じコーディネートをしても、バランスが崩れて見えやすいのです。


そこで大切なのが、「ドレス:カジュアル=7:3」という比率。

少し“きれいめ”を意識したスタイリングに寄せることで、日本人の骨格にもなじみ、より洗練された印象になります。

 

 

 

 

 

 

全体コーディネートは、バランスで決まる

 

「ジャケット」「シャツ」「スラックス」「革靴」などはドレスアイテム、

「Tシャツ」「ジーンズ」「スニーカー」はカジュアルアイテムと分類されます。


たとえば、Tシャツ × ジーンズ × スニーカーのような“カジュアル全開”のスタイルは、スタイル抜群の外国人モデルなら映えますが、私たち日本人には難しい組み合わせ。

そこで、Tシャツを着るならスラックスに革靴を合わせる、ジーンズを履くならシャツやジャケットを合わせるといった工夫が必要になります。


全体を見渡して「どのくらいドレス感があるか?」を意識することが大切です。

 

 

 

 

 

 

アイテム単体にも“ドレス度”がある

 

実は、アイテムひとつをとっても、

シルエット・カラー・素材によって“ドレス”か“カジュアル”かの印象が変わります。

 

  • シルエット:タイト→ドレス寄り / オーバーサイズ→カジュアル寄り

  • カラー:モノトーン→ドレス / 有彩色(赤・黄・青など)→カジュアル

  • 素材:光沢感あり→ドレス / ガサガサ・ラフ→カジュアル

 


 

たとえば…

 


TシャツA

・タイトシルエット

・鮮やかな赤色

・光沢のある素材(レーヨン)

→ドレス:カジュアル=4:6程度


スラックスB

・ワイドシルエット

・黒

・ざらっとした綿素材

→ドレス:カジュアル=6:4程度


単に「Tシャツだからカジュアル」とは言えず、要素の組み合わせでバランスは変わります。

 

 

 

 

 

 

コーディネートは“足し算と引き算”

 

では、このTシャツAとスラックスBに、**ドレス感の高いローファー(7:3)**を加えてみましょう。


全体をならしていくと、**コーディネート全体でちょうど「ドレス:カジュアル=7:3」**のバランスになります。


つまり、大事なのは単体ではなく、“全体として整っているかどうか”

服の種類と特徴を理解して、足し引きで調整していくのが、理論的なファッションの考え方です。

 

 

 

 

 

 

トレンドよりも“ベース理論”が大事

 

オーバーサイズやクワイエットラグジュアリーなど、トレンドは移り変わります。

でも、服屋さんに並ぶ商品自体がすでにトレンドを反映していることがほとんど。


だからこそ、毎年の流行を追いかけるよりも、こうした“ベースの理論”を理解しておくほうがずっと役に立ちます。

 

 

 

 

 

 

おわりに

 

ファッションは、センスではなく**積み重ねられる“思考”**です。

素材や色、シルエットの意味を少しずつ知っていくだけで、

「なんとなくおしゃれそう」に頼らず、自分で整えることができるようになります。


その装いは、きっと“自分に自信をくれる”ものになるはずです。

 

 

 

 

 

 

それではまた明日──

 

SOWN 代表

片倉

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