はじめに
あなたは今、レギュラーですか?
仕事でも、部活でも、レギュラーでいることは大事です。
試合やプロジェクトの最前線で戦うということは、結果を残す機会を持ち続けるということ。
その積み重ねこそが成長につながります。
私はサッカーを10年間続けてきた中で、補欠の苦しさも、レギュラーとして戦う喜びも、どちらも経験してきました。
その経験から学んだことを、サッカーと仕事の両方の視点でお話しします。
高いレベルでサブという現実
サッカーで考えてみましょう。
仮に、世界最高峰のクラブであるレアル・マドリードの一員になれたとします。
周囲のレベルは驚くほど高く、日々の練習から刺激を受けることは間違いありません。
しかし、もしそのチームで公式戦の出場機会がほとんどなければ、実戦経験は積めません。
練習だけで得られる成長には限界があります。
実際、才能ある選手が欧州のトップクラブに移籍したものの、試合に出られず、数年後にはピークを過ぎてしまう――そんなケースを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
これはサッカーに限らず、どんな分野でも起こり得ることです。
筆者のサッカー部時代
私自身も、小学生から高校生までの10年間サッカーを続けてきましたが、運動能力は決して高くなく、
小・中学生の間はずっと補欠でした。
それがとても悔しくて、小学生の頃は放課後に一人でグラウンドでドリブル練習を続け、
中学生の頃は朝練の前に自宅で早朝練をしていました。
ただ、どれだけ努力しても、試合に出られない環境では成長の限界があります。
だからこそ、高校進学の際は「レギュラーを狙える学校」を選びました。
学業重視でサッカーのレベルはそれほど高くない高校でしたが、
その分、2年生から引退までレギュラーとしてプレーすることができました。
この経験からも、自分のレベルに合った環境でレギュラーを取ることこそ、成長と自信につながると確信しています。
自分に合ったレベルでレギュラーを取る
少しレベルを落としたチームや、自分のプレースタイルに合った戦術のチームで
レギュラーとして試合に出続けるほうが、成長は早くなります。
例えば、スペインのレアル・ソシエダで活躍している久保建英選手や、プレミアリーグのブライトンで輝く三笘薫選手。
彼らは欧州のトップリーグで、自分に合った環境を見つけ、出場機会を確保し、着実に成長を遂げています。
「試合に出る」という経験が、実力を飛躍的に高める土台になるのです。
仕事でも同じ
この考え方は、仕事にもそのまま当てはまります。
もし今の職場で重要な案件を任されず、いつも補助的な役割にとどまっているとしたら――思い切って「移籍」することを考えてもいいかもしれません。
それは転職かもしれないし、部署異動かもしれません。
自分の強みが活かせる環境であれば、結果は出やすくなります。
結果を出せば評価が上がり、自信もつきます。
その時、また一段上の環境を目指せばいいのです。
大事なのは、一度きりのチャンスにしがみつくことではなく、「成長し続けるために適切な環境を選び直す」ことです。
まとめ
補欠で耐えることは、必ずしも美徳ではありません。
どんなに高い舞台に立っていても、出番がなければ成長は止まり、やがて自信も削られていきます。
逆に、自分の力を存分に発揮できる環境でレギュラーとして戦い続けると、
試合を重ねるたびに経験値が積み重なり、技術だけでなく心も鍛えられていきます。
「環境を選ぶ」という行為は、逃げではなく戦略です。
勝ち続けられる舞台を選び、そこで磨き上げた力を持って、次のステージへ進めばいい。
大切なのは、どこにいるかではなく、どれだけ自分を活かせる場所で勝負できているか。
その選択が、あなたの成長曲線を大きく変えていきます。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉