はじめに
子どもの頃は一年がとても長く感じたのに、大人になると「あっという間に一年が終わった」と思うことが増えませんか?
今日は、その不思議な現象について考えてみたいと思います。
ジャネーの法則
心理学には「ジャネーの法則」という有名な考え方があります。
これは「時間の感じ方は年齢に反比例する」というものです。
例えば、10歳の子どもにとっての1年は人生の10分の1ですが、40歳の大人にとっては40分の1。
割合が小さくなるぶん、時間が短く感じられるという理屈です。
新しい体験が減る
もうひとつ大きな理由は「新しい体験の有無」です。
子どもの頃は、学校の行事、部活動、旅行など、初めての体験が次々に訪れます。
一方、大人になると毎日がある程度ルーティン化され、刺激が減っていきます。
人間は新しいことを経験したときに時間を長く感じるため、大人は一年を短く感じるのです。
最近の感覚
私自身も、社会人になってから一年が早いとよく感じます。
学生時代は一学期や夏休みがとても長く感じられたのに、いまは「気づけば年末」という感覚です。
ただ、思い返すと今年新しく挑戦したことや旅行に行ったときは、やはりその時間は濃く、ゆっくりと流れていた気がします。
時間を「濃く」する工夫
大人になっても、時間を長く感じる方法はあります。
・新しい趣味に挑戦する
・行ったことのない場所に出かける
・普段会わない人と話す
こうした「初めての体験」を増やすことで、時間の感覚は少し取り戻せるのです。
まとめ
大人になると一年が早く感じるのは自然なこと。
でも、新しい体験を意識的に取り入れることで、時間の濃さを変えることができます。
「気づけば一年終わっていた」と思うか、「濃い一年だった」と思うかは、自分の工夫次第かもしれません。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉