── 終わらせたくない心理
皆さんは、
お菓子の最後の一つを、
なぜか残してしまうことはありませんか。
大皿料理の最後の一口。
ティッシュの最後の一枚。
シャンプーの最後の少し。
食べれば終わる。
使えば終わる。
それなのに、
なぜか「最後」だけ手が止まることがあります。
「もったいない」の気持ち
一つ目の理由は、
きっと「もったいない」です。
最後の一つを食べた瞬間、
「もうない」という状態になります。
だから、
食べずに残しておけば、
まだあるような気がする。
少し不思議ですが、
人は「ゼロ」になることを避けたくなる生き物なのかもしれません。
終わりを迎えたくない
好きなお菓子。
面白い本。
夢中になっているドラマ。
最後まで見てしまうのが惜しくて、
最終回だけなかなか見られない。
そんな経験はないでしょうか。
本当に好きなものほど、
終わりを迎えたくない。
最後の一つを残すのも、
少し似ている気がします。
誰かへの遠慮
日本では、
最後の一つを譲り合う文化もあります。
「食べてもいいのかな。」
「誰かが食べたいかもしれない。」
そんな気遣いから、
誰も最後の一つに手を伸ばさない。
そして、
最後だけがずっと残る。
海外ではあまり見られない光景だと言われることもありますが、
それも日本らしい優しさなのかもしれません。
「最後」は特別になる
面白いことに、
最後の一つは、
最初の一つより価値が高く感じます。
数は同じ一つなのに、
最後というだけで意味が変わる。
人は、
モノそのものではなく、
そこに込められた物語や状況にも価値を感じているのでしょう。
問い
あなたが最後の一つを残すとき、
その理由は何でしょうか。
もったいないから。
終わらせたくないから。
誰かに譲りたいから。
あるいは、
何となく。
何気ない行動にも、
自分らしさは意外と表れています。
「最後の一つ」は、
ただ一つ残ったモノではありません。
その小さな行動の中には、
人の心理や優しさ、
そして「終わり」を惜しむ気持ちが詰まっています。
だから今日も、
最後の一つを前にして、
少しだけ手が止まってしまうのかもしれません。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉