目覚ましのない朝
カーテンの隙間から差し込む光に、ゆっくりと目を覚ます。
時計の針は、もうお昼に近い。
「寝すぎてしまったな…」と、ほんの少しの罪悪感を抱きながらも、同時に胸の奥に漂うのは安らぎ。
何者にも急かされず、ただ眠りたいだけ眠れる。
そんな朝は、平日の忙しさの中では得られない、ささやかなご褒美のようにも思えます。
うつろう午後
午後はソファに体を沈め、ぼんやりとスマホを眺めたり、ふと目を閉じて眠ってしまったり。
時計の針の進みは遅いようでいて、気がつけば夕方に差し掛かっている。
何かを「成し遂げた」わけではない一日。
けれど、胸の奥に広がるのは空白のような余白。心が解きほぐされ、音もなく波打つ湖面のように、静けさが広がっていきます。
夕暮れに訪れる想い
外が暗くなり、街に灯りがともるころ、「今日一日、何をしたんだろう」と、ふと自分に問いかける。
ほんの少しの後悔と同時に、心の奥から「それでもいい」という声が響く。
頑張ることだけが生きることではなく、立ち止まることもまた、生きる一部。
そんな思いが、暮れゆく空に溶けていきます。
だらける日の意味
予定を詰め込まず、ただ「流れに身を委ねる」一日。
生産性とは程遠い時間の中にこそ、私たちが見失いがちな余白があります。
だらけることは、怠けではなく、心と体を取り戻すための静かな儀式。
そしてその儀式があるからこそ、明日からの自分がまた立ち上がれる。
だらけた休日は、決して無駄ではなく、未来を生きるためのひとときなのだと思います。
それではまた明日──
SOWN 代表
片倉