“この人になら話せる”と思ってもらうための、5つの共通点

“この人になら話せる”と思ってもらうための、5つの共通点

 

はじめに

 

皆さんは、人から相談されることはありますか?

「ちょっと聞いてほしいんだけど…」と話しかけられると、どこか信頼されているような気がして、うれしくなることがありますよね。


とはいえ、誰でも相談されるわけではありません。

どんなに優しい人でも、どれだけ頭のいい人でも、「この人になら話せる」と思える空気感や安心感を持っていなければ、人はなかなか心を開きません。


今回は、「相談されやすい人」にはどんな共通点があるのかを、私自身の経験も交えながら整理してみました。

人間関係をより良くしたい方、誰かの力になりたいと思っている方のヒントになれば幸いです。

 

 

 

 

 

感情で考えられる人

 

相談というのは、多くの場合「すでに答えは見えている」ことが多いです。

でも、それを行動に移す勇気がなかったり、自分の気持ちを整理できていなかったりして、誰かに話すことで「気づき」や「背中を押してもらう」ことを求めています。


そんなときに、正論で返されると逆に傷ついてしまうことがあります。


たとえば、

「仕事がつらくて辞めたいんだよね…」

という相談に対して、

「でも今辞めたら次の職探し大変だよ?最低でも1年は我慢した方がいいよ」

と返されたらどう感じるでしょう?


その通りかもしれません。でも、今はそれを聞きたいんじゃない。

「つらいよね」「よく頑張ってるよね」

まずは**“感情”に共感してほしい**んです。


相談される人は、「答え」よりも「心」に耳を傾けられる人。

論理より感情を大切にできる人です。

 

 

 

 

 

ひたすら聞ける人

 

相談されると、つい自分の意見を言いたくなったり、すぐにアドバイスをしなきゃと焦ってしまうことがあります。

でも実際、多くの人は**「ただ話を聞いてほしい」だけ**だったりします。


「聞いてくれてありがとう、ちょっとスッキリした」と言われるような相談の多くは、相手の中にすでに答えがあったんです。

それを引き出すように、余計なジャッジをせず、ただじっくり耳を傾ける

この「聞く力」は、簡単なようでいて、実はとても奥が深い力です。


目を見て、相づちを打ち、ときには黙って一緒に沈黙する。

そうやって話す人の“温度”に合わせられる人は、自然と「また話したい」と思われる存在になります。

 

 

 

 

 

自分の言葉で伝える

 

誰かの相談に応えるとき、「一般的にはこう言われてるよね」とか「ネットで読んだけどさ…」といった言葉だけでは、相手の心には届きません。

たとえ正しくても、どこか他人事のように聞こえてしまうからです。


相談される人は、自分の過去の経験や感情をベースに、自分の言葉で話します。

「私も昔、似たようなことで悩んでたことがあってさ」

「当時はつらかったけど、今になって思うとこう考えられるようになった」

そんなふうに、その人自身の人生や思いがこもっている言葉には、圧倒的な信頼感があります。


たとえアドバイスではなくても、「この人はちゃんと私のことを見てくれてる」と伝わるのです。

 

 

 

 

 

驚かない人

 

人は、本当に悩んでいるときほど「言っても大丈夫かな…」「引かれないかな…」という不安を抱えています。

だからこそ、相談を打ち明けるというのは、実はとても勇気のいる行動です。


そこで、

「えっ!?本当に!?それはやばいでしょ…」

と返されてしまうと、「やっぱり言わなきゃよかったかも…」と後悔させてしまいます。


相談される人は、どんな内容にも動じず、驚かない人です。

「うん、そうなんだね」と受け止め、まずは安心させてくれる。

自分のどんな一面を見せても、「この人は否定しない」という安心感があるから、また相談したくなるのです。

 

 

 

 

 

頭がいい人

 

ここで言う「頭がいい」とは、学歴や知識ではなく、人の気持ちを汲み取れる知性のことです。

相手の状況や価値観を尊重しながら、自分の意見を押しつけずにヒントを出せる。

感情と理性のバランスが取れたコミュニケーションができる人は、まさに信頼される存在です。


また、話を整理する力も大事です。

相手の話を要点でまとめ直してくれたり、「それってつまりこういうことかな?」と返してくれると、自分の中でもモヤモヤが整理されていきます。


「話すと頭がスッキリする」

そう思わせてくれる人には、自然と相談が集まります。

 

 

 

 

 

まとめ

 

相談される人には、共通してこんな特徴があります:

 

  • 正論ではなく、まず感情に寄り添える

  • 解決よりも“理解”を優先してひたすら聞ける

  • 自分の言葉、自分の経験で伝えられる

  • どんな内容でも動じず、受け止めてくれる

  • 相手の気持ちをくみ取り、整理できる柔らかい知性がある

 


相談されるということは、相手にとって“安心できる存在”であることの証です。

誰かの心を軽くするために、私たちも「話せる人」から「聞ける人」になっていきたいですね。

 

 

 

 

 

 

それではまた明日──

 

SOWN 代表

片倉

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